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2023/04/17

独立系ブランドとは?三大勢力との関係や主要ブランドを解説

海外のハイブランドの多くは、大きなグループ組織に属しており、
グループの競争が激化しています。 

ですが、実はどのグループにも属さない「独立系ブランド」も存在しているのです。 

今回は、海外のハイブランドの三大勢力と独立系ブランドについて詳しく解説します。 

「私の好きなブランドはどのグループ?」「独立系ブランドには何がある?」 

このような内容が気になる方はぜひ最後までチェックしてくださいね。 

 

独立系ブランドとは?海外のハイブランド事情

 

ロレックスデイトナ
 
 

海外ハイブランドの裏舞台には、巨大な勢力が存在しています。 

なぜグループの傘下となっているブランドが多いのか、
その一方で独立を保ち続けるブランドに何か違いはあるのか、詳しく解説します。 
 

海外ブランドの多くはグループの傘下に

 

海外のハイブランドの多くは、元々は1人の創業者が立ち上げた独立企業から始まっています。 

ブランドビジネスを拡大するにはかなりの資金が必要となるため、
多くのブランドがその経営を悩みの種としていました。 

1990年前後、経営難だったブランドの株が多数売りに出され、
経営グループによるブランドの買収や株式取得が次々に進みます。 

経営陣たちによる大規模なブランド争奪戦が起こったのです。 

このように、多業種の企業が買収や株式取得などによりひとつのグループとなった企業集団を、コングロマリットと呼びます。 

ブランド側は、グループ傘下に入った方が、資金面での安定や戦略面でのバックアップなど
多数のメリットを受けることができます。  

一方ブランドグループにとっては、魅力あるブランドを次々と傘下にし、
グループ全体のブランド展開を幅広くすることで、
勢力をより拡大しやすくなるというメリットがあります。 

こうした経緯から、海外ハイブランドの多くが巨大グループ傘下に入ることになりました。 
 

グループに属さず存在感を放つ「独立系ブランド」

 

ブランド独自の経営展開で好調なのであれば、必ずしもグループに属する必要はありません。 

海外のハイブランドの多くが巨大なグループに属している一方で、グループに入らず
単独でその知名度や収益を高く維持している
「独立系ブランド」もいくつか存在します。    

これらのブランドはグループに属さないからこその独自の価値と存在感を放ち、
世界の人々を魅了し続けています。 

もちろん、これらのブランドも時代の流れによっては、
今後買収などによりグループに入る可能性もあることは確かです。 

海外のハイブランド三大勢力とは? 

 

ヴィトンロゴ 


1990年以降に活発化したブランドの買収や株式取得合戦の結果、現在、
海外のハイブランドには3つの巨大コングロマリット(グループ企業体)が存在しています。 

これらは「ハイブランド三大勢力」と呼ばれ、
ハイブランド業界で大きな存在感と市場規模を誇っているのです。 

それぞれの巨大グループの主要ブランドや特徴を見てみましょう。 
 

LVMH 

 

世界最大のブランドグループ。LVMHとは、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンの略で、
エルヴィエムアッシュと呼びます。 

1987年、フランスにて、ルイ・ヴィトンとモエ・エ・シャンドンなどを手掛ける
モエ・ヘネシーの合併により生まれました。 

主要株主はクリスチャン・ディオールで、そのオーナーであるベルナール・アルノーがトップに就任後は積極的なブランド買収により事業を拡大させ、35年に渡り経営を率いています。   


◆特徴◆

 
・保有ブランド数は70以上と圧倒的。レザー、酒類、ジュエリー、時計、香水など幅広く展開
・免税店のDFSも買収しており、販売網に強い 
・日本を含めたアジア地域での売上が約40%を占めている 
・現役トップのアルノー氏は世界的大富豪で今も尚グループの最高売上額を更新中


◆主な傘下ブランド◆
 

ルイ・ヴィトン 
クリスチャン・ディオール 
ロエベ 
ブルガリ 
フェンディ 
ティファニー 
 

ケリング

 

世界第2位のブランドグループ。 

フランソワ・アンリ・ピノーが設立したフランスの流通大手企業体PPR
(ピノー・プランタン・ルドゥート)が2013年に商号変更して今に至ります。 

PPR時代に、LVMHとグッチ買収の争奪戦を繰り広げ、
結果グッチを手に入れたことでケリングは世界第2位の地位を得ています。 


◆特徴◆

・保有ブランド数は10種。グッチを中心にアパレル、レザー、ジュエリー、時計、アイウェアなどを展開 
・2022年秋のコレクションから、傘下全てのブランドで動物の毛皮を使用しないと発表 
・近年までプーマを傘下に入れ、ブランドグループ内では珍しいスポーツブランドの育成も手掛けていた 
・グッチはSNSでの流行、バレンシアガは人気オンラインゲーム内でのウエアを手掛けるなど、Z世代からの支持も熱い 


◆主な傘下ブランド◆ 
 

グッチ 
バレンシアガ 
ボッテガ・ヴェネタ
サンローラン
アレキサンダー・マックイーン 
ブシュロン 



リシュモン

 

スイスのジュネーヴに本社を置く世界第3位のブランドグループです。 

1988年に南アフリカの実業家ヨハン・ルパートによって設立されたコングロマリットで、
現在はカルティエを筆頭に、ジュエリー、時計、筆記具、ファッションのブランドを展開。 

グループ傘下には主にスイスの高級時計ブランドがその名を連ねています。 
 

◆特徴◆ 
 

・保有ブランド数は約20種。ジュエリー、時計、ファッションの他、高級筆記具のモンブランも傘下  
・3大コングロマリットの中では最もジュエリー、高級時計の分野に強い 
・上品かつ正統派な高級時計をつくるブランドが多い 
・傘下ブランドの歴史や個性をとくに尊重している 



◆主な傘下ブランド◆ 
 

カルティエ 
ヴァシュロン・コンスタンタン 
ボーム&メルシエ 
クロエ
ヴァンクリーフ&アーペル 
ピアジェ 


 

どれにも属さない独立系ブランドを紹介

 

エルメスロゴ 


どこのグループにも属すことなくオリジナリティ溢れる製品を発信し続け、
国内、海外ともに絶好調のラグジュアリーブランドも多数存在しています。  

ここでは、代表的な独立系ブランド3つをご紹介します。 
 

エルメス

1837年に創業し、馬具工房から始まった創業180年を超える老舗ブランドです。 

エルメスは創業当初から一貫して徹底したこだわりを持ち、
高品質かつ最高級のアイテムを作り続けているブランドで、
世界各国の王室やセレブから高い評価を受け続けています。 

エルメスの製品は最高級の素材を使用し、熟練の職人が最後までひとりで丁寧につくりあげて
いるため、大量生産が難しく、正規店で購入できるのはほんの限られた人のみです。 

その希少性がさらに人気を高めていると言えるでしょう。 

エルメスは独自の戦略として、食器のサンルイ、ピュイフォルカ、英国靴のジョン・ロブなど  いくつかの会社と資本関係を結んでいます。 

それは、会社の規模を広げるためではなく、
エルメスの求めるクオリティを実現させ、ブランド価値を守るために、
高い技術を持った職人たちを傘下に置くことを目的としています。   
 

シャネル

1909年にココ・シャネルが創業したフランスのファッションブランドです。 

もともと王室御用達などであった他のハイブランドとは違い、
孤児院出身のココ・シャネルが1代でその地位を築き上げました。  

シャネルは多くの女性たちが憧れ、今もなお愛され続けているラグジュアリーブランドです。 

自立した女性に向けたコンセプトの商品を展開しており、
洗練された気品あるデザインと実用性・機能性の高さが特徴。  

ココ・シャネルの美学を追求したブランドアイテムには、彼女の意志が詰まっており、
 彼女の生きざまを含めてシャネルに魅力を感じている女性が多く存在します。 

歴史や知名度だけでなく、売上高も三大グループに劣ることはありません。  
収益性の高いコスメラインが強いことが、シャネルの売上高が高い理由のひとつです。 


ロレックス

高級時計の最大手ロレックスは、スイスの高級腕時計メーカーですが、
元はドイツ人のハンス・ウィルスドルフが1905年にロンドンで創業したのがはじまりです。 

当時はまだ懐中時計が主流でしたが、ハンスは既に腕時計の可能性を見出し、
防水や自動巻きなどの機能を腕時計にいち早く取り入れました。 

全ての部品を自社製造していることや、高品質で優れた機能性を持った製品であること、
その資産価値の高さがブランドの特徴です。 

幅広いデザインのラインナップがありますが、どのモデルも完成度が高く、
ひと目見ただけでロレックスと認識できる伝統的で格式高いデザインが人気を集めています。 

グループに属していないだけでなく、株式の上場すらしていないという稀有なブランドです。 

今後の動向に注目!

 

ブランドバンクロゴ 


ブランドの展開にはグループとして大きくなっていくものや、
独自のブランドとして着実に地位を築き上げるものと様々です。 

次はどんな有名ブランドが三大勢力の傘下に入っていくのか、
はたまた独立系ブランド同士が手を組む可能性はあるのか、
ハイブランドを取り巻く今後の動向からは目が離せません。 

この記事を読んで、
「このグループの理念が好きだな」「このブランドを応援したいな」
という新たな発見もあったのではないでしょうか。 

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